水嶋ヒロ、3年ぶり俳優復帰!悪魔の執事役へ体作り…映画「黒執事」
2013年1月9日(水)
2010年以降、作家活動に重点を置いていた俳優の水嶋ヒロ(28)が、今年公開の映画「黒執事」(大谷健太郎、さとうけいいち監督)で、約3年ぶりに映画出演し、俳優として“本格復帰”する。漫画、アニメで絶大な人気を誇る「黒執事」の実写化で、完全無欠の悪魔の執事・セバスチャンを演じる。4月のクランクインに向け、俳優の勘を取り戻すと同時に体作りにも励んでいる。
2010年に本名の「齋藤智裕」の名前で書いた小説「KAGEROU」を発売して以降、CMやアーティストのPVに出演することはあったものの、俳優としての活動を控えてきた水嶋が、「BECK」以来、3年ぶりにスクリーンに戻ってくる。
「黒執事」は、月刊漫画誌「月刊Gファンタジー」に06年から連載されている枢(とぼそ)やな氏の同名漫画が原作。イギリスを舞台に、裏社会の汚れ仕事を請け負う名門貴族と、その家に仕える実は悪魔の執事の活躍を描く。映画は原作の130年後の世界を舞台とした、オリジナルストーリーとなっている。
今回の実写化は「水嶋ありき」での企画だった。松橋真三プロデューサー、枢氏ともに「彼でなければ、この映画の世界観を出すことができない」と1年半以上前からオファー。「(映画から)長く離れていたので不安だった」という水嶋も、その熱意に「本当に良い作品と出会うことで、ここまで自分の気持ちが動くものなのか―と、自分の新たな一面を見つめている状況になった」と出演を承諾したという。
撮影は4月からスタートするが「(体を)シャープに見せるため、体重を減らしました。アクションが見せ場の一つなので、練習もしています。衣装、髪形、メーク、その他の見え方につながることは、出演を決めてからすぐに準備し始めています」。3年分の空白を一気に埋めようと、急ピッチで態勢を整えているという。
松橋プロデューサーは「(セバスチャンには)『色気』『艶(つや)』が必要だと思っていますが、その要素が水嶋さんにはあると思う。原作のファンは、彼のキャスティングに大きく賛同してくれると思います」。水嶋の起用がかなったことで「成功間違いなし」との確信を抱いているようだ。
◆2人の人気監督「仕掛けを用意」 〇…メガホンを執るのは「NANA」シリーズで知られ、繊細な人物描写に定評のある大谷監督と、人気テレビアニメ「TIGER&BUNNY」を手掛け、“タイバニブーム”を起こしたさとう監督の2人。大谷監督は「実写映画化は不可能と思われる原作ファンにこそ、すごいと驚いていただける演出を仕掛けていきたい」と意欲満々。さとう監督も「いろいろな仕掛けを用意しております」とのコメントを残している。