藤原紀香が約2年半ぶりにドラマ出演
2012年12月6日(木)
女優の藤原紀香(41)が、来年1月20日(日)スタートのWOWOWの連続ドラマW『女と男の熱帯』(毎週日曜 後10:00)で俳優の渡部篤郎(44)と初共演する。藤原は2010年8〜10月にかけて放送されたNHKのドラマ『チャンス』以来、約2年3ヶ月ぶりのドラマ出演で、同局のオリジナルドラマは初出演。藤原は「大人の魅力にあふれた中毒性のある激しいドラマの虜にしたいと思っています。私個人としても40代初のドラマなので、渡部さんとともに大人のラブストーリーをお魅せできれば」と張り切っている。
同作は、『眠れる森』(1998年)、『恋人よ』(1995年)などの名作を生み、2004年6月に亡くなった脚本家・野沢尚さんが、生前温めていた企画を原案に映像化。夏の熱帯夜のような息苦しさを覚える現代社会の中で巡りあった女と男が、愛を育み、社会の闇へ走り出す様を描く大人のラブサスペンス。脚本は、映画『プリンセス トヨトミ』(2011年)、ドラマ『鍵のかかった部屋』(2012年)、『ビブリア古書堂の事件手帖』(2013年)など話題作を次々と手がける相沢友子氏が担当する。
藤原が演じるのはテレビ局の報道部記者・苑子。あることが原因でジャーナリズムへの熱意を失っていたが、「アメリカで妻子を殺されたシンドウという日本人が帰国し、復讐殺人を計画している」という情報を得て、張り込みを始める。苑子は取材対象として渡部演じる進藤と出会い、さまざまな衝動に突き動かされていく。
藤原は「最初に脚本を読んだとき、じっとりと汗がにじんでくるような感覚に陥り、まさに“女と男の熱帯”を体感しました」と語り、「苑子の内面と向き合い、強さの中に時折見せる彼女の“脆さや葛藤”つまり“人間らしさ”というものを大切に表現できれば」と意気込んだ。
演出を手がけるのは『愛していると言ってくれ』(1995年)、『ビューティフルライフ』(2000年)の生野慈朗監督。「藤原さんは、元気でポジティブでとても素敵な女性というイメージですが、その藤原さんというフィルターを通して、苑子という像がどのように滲み出てくるのか、苑子の孤独をどう演じてくださるのか、楽しみで仕方ありません」と期待を寄せている。
一方、復讐にとらわれる進藤を演じる渡部は「人間らしさを表現したい。進藤は復讐をすることで、おそらく死に向かって生きているが、それも人間らしいといえば人間らしいことだと思う。私はそのような境地になったことがありませんから分からないですよ! 人にはわからないことがある、それを演じることが人間らしさにつながると思うんです」と話していた。
共演は、永山絢斗、YOU、安田顕、刈谷友衣子、二階堂智、阿部進之介、市毛良枝、山本圭、吉田栄作。1月20日の1話は無料放送、全6話。