紅白歌合戦で高視聴率を記録したプリンセス プリンセス
2013年1月5日(土)
昨年大みそかに放送された「第63回NHK紅白歌合戦」の分刻み視聴率が4日、発表された。昨年、1年間限定で再結成された人気女性ロックバンド「プリンセス プリンセス」が前後の出演者と比べ、突出した数字を記録。根強い人気を改めて見せつけた。歌手別のトップは、3年連続で大トリを務めたSMAPで、49・4%。瞬間最高は、出演者全員をVTRで振り返った時の50・8%だった。
東日本大震災の際、メールで無事を確認したのを機に5人が集まり、復興支援を目的に16年ぶりに再結成して臨んだ、最初で最後の紅白。そのパフォーマンスを目に焼き付けておこうと、幅広い世代の視聴者が、プリプリの雄姿を見守った。
大ヒット曲「Diamonds」を披露した7分弱の中で、午後11時16分に記録した47・6%は、歌手別の最高視聴率では大トリのSMAP、紅組トリの、いきものがかりに次ぐ第3位。だが、注目度という意味では“NO1”だったといえる。
市川猿之助(37)、市川中車(香川照之=47)の2人をゲストに迎え、横浜から生中継で出演した福山雅治(43)、常連中の常連である石川さゆり(54)と、人気の2人に挟まれての出演。その中で、プリプリがステージに立った際には、約3%視聴率がアップした。
1年限定で活動することを決め、12月25日に全国ツアーを締めくくって迎えた大舞台。リハーサル時には、ボーカルの岸谷香(45)は「バンド活動のすべての終了の舞台。日本中どこにいても見られるこの番組で終わらせることができて、とても幸せです」と話していた。
すでに活動を終了しているため、コメントは発表されなかったが、関係者によると、多くの視聴者が見たことを知らされ、メンバーは喜びの表情を見せていたという。バンド活動は終了したが、近いうちに1年間で集まった義援金を被災地へ手渡す予定になっている。