介護と介護予防

介護保険では、申請者の心身の機能や状態について調査が行われ、その人にとって必要な介護量によって、「要支援」、「要介護１〜５」の６段階に認定されます。
要介護度の認定によって、介護サービスや施設へ支払われる保険の限度額が決まるのです。

現在、介護認定を受ける人は増加の傾向にありますが、中でも　「要支援」「要介護１」といった軽度な介護度の方がその多くを占めています。

そのような軽度な介護度の方は、転倒や骨折、関節疾患などの危険性があり、年齢とともに生活機能が低下し、今は大丈夫でも、今後、重度の介護状態になる可能性が高い人が多いのが特徴です。

介護予防とは、要介護状態になることをできる限り防ぐこと、そして要介護状態であっても、状態がそれ以上に悪化しないように、維持・改善を図ることです。

どのような状態の高齢者でも、生活機能の維持・向上を積極的に図り、要支援・要介護の予防や重症化の予防・軽減、改善等により、高齢者ご本人の希望する自己実現の達成のお手伝いをし、その方の生活や人生を尊重し、できる限り自立した生活を送れるようにすることを目的にしています。

日本では、介護は家族が行うことを美徳とする方も多く、そのような考え方が「老老介護」などを生み出すという現状があります。そのため、介護をしている家族は疲れきって心身ともにダメージを受けていることが多くあります。